1952-12-19 第15回国会 衆議院 農林委員会 第12号
しかし農業会からの引継ぎ資産の重圧というものに対して、各県の信連がばらばらに金利をとつておる。二銭三厘のところもあれば二銭六厘、はなはだしきに至つては二銭八厘のところもある。一体組合金融協会は何をしておるか、私は疑わざるを得ない。信連の自主性ということはあつても、何のための全国の金融協会です。農業会引継ぎの固定資産のもらいたくないものまでもお互いがのみ込んでおる。
しかし農業会からの引継ぎ資産の重圧というものに対して、各県の信連がばらばらに金利をとつておる。二銭三厘のところもあれば二銭六厘、はなはだしきに至つては二銭八厘のところもある。一体組合金融協会は何をしておるか、私は疑わざるを得ない。信連の自主性ということはあつても、何のための全国の金融協会です。農業会引継ぎの固定資産のもらいたくないものまでもお互いがのみ込んでおる。
然るに農業協同組合の現状は、自己資金の劣弱に加えて、指導の不適正、ディス・インフレ政策のしわ寄せ、農業会よりの引継ぎ資産、不良在庫品の手持等のために多額の資金を固定化し、その利払いに追われて本来の使命を十分に果し得ぬ状況にあることは誠に遺憾であります。併し今日の不振を招いた原因には、勿論農業協同組合自体の責めに帰すべきものがあるのでありますが、政府施策の拙劣に基くものが又少くないのであります。
で一つには、先ほども協同組合課長からも申したかと思うのでありますが、今日協同組合が非常に弱つておりまするのは、過去の引継ぎ資産等の固定化等による負担も非常に多いのであります。
それにつきましては、引継ぎ資産の処理、これに対しましては、この国会にも提案をお願いいたしております法案によりまして、まずその経理内容を健全ならしむるということを考えておるわけであります。
それとともにさような指導面においての問題もございますが、他面におきまして、現在各地方の農業関係の方々がひとしく仰せられておりまするのは、在来の農業会の解散後の資産を新しい協同組合が引継いだその引継ぎ資産が、非常に新しい協同組合の運営上、ことに信用事業の運営上の重圧になつておる。これを何とかしたいというお考えがあり、また先ほども一旦触れました購買事業その他組合事業の経営上の赤字等が出ております。
今度の肥料資金の問題につきましても、農業手形のある部分はよいわけですが、農業手形がない部分については、やはり農業協同組合が、その資金を桁えて行かなければならないのに、この引継ぎ資産の不良部分を相当固定させて置くということになると、そういう部分も資金が取れないわけでして、そういうことについて政府の方で長期の低利資金でも融通するというようなお考があるかどうかということと、旧農業会の資産引継につきましては
なお次にお尋ねの農業会からの引継ぎ資産に対する対策ですが、これは相当の全額に上つておりまして五十億ばかりの金を融通してもらわなければ、どうしても維持だできないということが、かつて要求されたのでありますが、しかしこの五十億のものに対しましては、今お述べになりましたいろいろの購買品等の手持というようなものもありますので、こういうものに対する資金融通は、非常に困難な事情もあるのであります。